カマキリ先生「インセクトランド」を「夢と昆虫の実生活が詰まった番組」とアピール

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香川照之が原作・プロデュースを務めるアニメ「インセクトランド」および教養番組「香川照之の昆虫すごいZ!」の放送に先立ち、香川扮するカマキリ先生のオンライン取材会が本日3月22日に開催された。

左からミア、カマキリ先生(香川照之)、アダム。

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4月4日にNHK Eテレでスタートする「インセクトランド」と、10日よりNHK総合で放送される「香川照之の昆虫すごいZ!」。「インセクトランド」についてカマキリ先生は、「(番組自体は)5分なんですけど、すごくいっぱいの夢と昆虫の実生活が詰まった、とても勉強になる番組にしているつもりです」とその思いを話す。「香川照之の昆虫すごいZ!」については、「『香川照之の昆虫すごいぜ!』を6年間続けさせていただいて、ひたすら虫を採ってきたんですけれども、いつの間にかプロデューサーがスケベ心を出していて、知らない間にEテレからNHKに昇格していました」と、放送がNHK総合へ移ることの裏側を明かした。その後、「インセクトランド」で監督を務める川越淳が登場。4月に放送を控えた今の気持ちを聞かれると「フィルムを皆さんに観ていただいたところ、感触がよくてほっとしています。お楽しみにしていてください」と自信を見せた。

カマキリ先生

続いて「インセクトランド」に登場するキャラクターの紹介コーナーへ。原作でキャラクターの命名に携わったというカマキリ先生は、フランス画家のロマン・トマが絵を担当したことから、フランスの赤ちゃんにつけられている名前を参考にしたと説明する。「とにかく速いので」ということからギンヤンマはアクセル、「小さな体で大きなものを持つ」ところからハキリアリはマキシームになったなど、各キャラクターへの思い入れとともに解説していった。ヘラクレスオオカブトのガブリエルとオオクワガタのラファエルの兄弟については「ボクシング世界チャンピオンのルエラス兄弟を思い浮かべてしまいます」とボクシング好きな一面ものぞかせる。泊明日菜、久野美咲らが担当するキャラクターボイスについて、川越監督は「声優さんを決めるときには全員のバランスをとって決めるのが悩みどころでした。ものすごいオーディションの数で、とにかく大変でした」と当時を振り返った。

さらに「インセクトランド」のエンディング主題歌をDREAMS COME TRUEが担当することが明らかに。カマキリ先生はメンバーの中村へコンセプトを説明しに行ったと話し、快諾を受けたことに対して夢のようなことが叶ったと喜ぶ。続いて「インセクトランド」のキャラクター・アダムとミアが登場。MIKIKOが担当したという振り付けを、エンディング主題歌「羽を持つ恋人」にあわせてかわいらしく踊りきった。

TVアニメ「インセクトランド」キービジュアル (c)ARANCIONE/インセクトランド製作委員会

取材会には“こども記者”も参加。「香川照之の昆虫すごいぜ!」のマレーシア回が一番好きだと話す小学3年生のこども記者から「2番目に好きな昆虫」を聞かれたカマキリ先生は、子供のころあまり捕れなかったクマゼミやオニヤンマ、ミヤマクワガタが好きだと伝える。また好きなカマキリを聞かれると、オオカマキリと回答。「雄大なところ、セコセコしていないところ、どっしりとしたところが好きですね」と話し、「林の中でオオカマキリのメスを見つけたときほど興奮するときはないです」とその熱意を語った。

「香川照之の昆虫すごいぜ!」で最長11メートルの網を持つカマキリ先生。

記者から「香川照之の昆虫すごいぜ!」を6年間続けての手応えを問われたカマキリ先生。「自分が小さいときはここまで地球から悲鳴は聞こえてきませんでした。50年の時を経た今、虫と一緒にそういった問題に接することができてよかったな、と感じています」と自身にとって勉強になったと話す。続いてコロナ禍が収束したらどの国でどんな昆虫を採取したいかと聞かれると、「ハイシーズンのマレーシアですかね。もし状況がすべてよくなったのなら、恐る恐る南米の方にも行かなければならないかなと思っております。クワガタ、カブトムシ、チョウなどはアジアと種類が違うので、そこにしかいない昆虫に出会いに行ってみる価値はあるんだろうなと思います」と海外ロケへの展望も述べた。

最後に川越監督とカマキリ先生からのメッセージが。川越監督は「最初に原作を読んだとき、とても優しい世界だと感じました。子供たちに優しさというのを伝えられたらと思い、そこを重点的に作っています」と明かす。カマキリ先生は「製作にあたり『昆虫たちの小ささ、反対に地球の大きさを描いてほしい。昆虫が地球と向き合ってきた姿勢を描いてほしい』と伝えました。本来ある生物と地球の関係性がこの5分間に入っていると思っているので、ぜひその深い目線でも観ていただきたい」と作品への思いとともに力強く語りかけ、取材会は終了した。

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