「アジア交流ラウンジ」はアジアを含む世界各国・地域を代表する映画人と、第一線で活躍する日本の映画人が語り合う企画。細田守監督とポン・ジュノ監督はともにオンラインで参加した。イベント冒頭、細田監督はポン・ジュノ監督に「『パラサイト』のプロモーションで対談させていただいて以来ですね。お元気でしたか?」と声を掛け、ポン・ジュノ監督は「2年ぶりですね! あれからパンデミックが起きましたが、一生懸命シナリオを書いていましたよ。今は実写の新作とアニメ作品の準備をしています」とお互いの近況を報告し合った。
細田監督の最新作「
続けてポン・ジュノ監督は「『竜とそばかすの姫』では細田監督の過去作『
細田監督の作品について、ポン・ジュノ監督は「『
イベント冒頭で、ポン・ジュノ監督がアニメーション制作に挑戦していることを知ってから、「どういうものを作られるのかワクワクしてしょうがない!」と興味が抑えきれないようだった細田監督。ポン・ジュノ監督は「もともと僕が初めて制作した映像は短編アニメなんですが、僕にとってアニメ制作はたやすいことではないと思っています。ただ見たことのない新しいビジュアルを作ってみたいと思っていて、いろいろ挑戦しています。カステラの表面や、古い机など、触りたくなるようなテクスチャーをCGで作れるんじゃないかと思っているんですが、なにぶん初めてなので、マンガ的な面白さや美しさを、実写の枠組みを離れていかに作っていけるかが、僕にとってのチャレンジであり野心です」と意欲を見せる。
細田監督から内容の詳細を問われたポン・ジュノ監督は、「もともとは妻が僕に深海をテーマにしたフランスの科学小説をプレゼントしてくれたんですが、その本の写真が本当に美しくて。深海の数千メートルに住んでいる生物たちは、アニメキャラクターのような独特な色を持っていて、とても神秘的なんです。暗闇の中に住んでいるこの生物たちが、ある事件を通じて人間たちと出会うというストーリーを構想していまして、今スタッフたちとあれこれ考えながら準備しています」と説明する。細田監督は何度もうなずきながらポン・ジュノ監督の話に聞き入り、「監督のバイタリティは本当に素晴らしく、たくさんの人が見習いたいと思っているのではないでしょうか。僕らアニメーションを専門にやってる人たちももっと挑戦しないといけないですし、監督には新しいアニメーションの可能性を開いてほしいと思っています」と期待を寄せる。ポン・ジュノ監督が「細田監督にはぜひ一度伺って指導を受けたいですね。お聞きしたいことがたくさんあります!」と話すと、細田監督は「今度ご飯に行きましょう!」と応じるなど、2人は終始和気あいあいとしながら議論に花を咲かせていた。
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【イベントレポート】細田守がポン・ジュノ制作のアニメに興味津々「ワクワクしてしょうがない!」
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